国際架橋書会とは

本展は 1988年 瀬戸大橋開通記念書道展として、建設省、運輸省、香川県、岡山県の後援のもとに開催したことに始まります。
第一回展には二府二十二県から3000点に及ぶ出品がありました。その広がりは全国に及び、第二回展から香川に、第五回展から大阪、東京に会場を拡大して今日に至っています。
20数年の経過にともない、展覧会の思想も序々にその方向が定まりつつありますが、本展の最も主要な目的は「書壇のベンチャーともいえる新たな表現を試みる新進の作家に幾多の『場』を提供し、経済的・精神的に支援」し、書壇に送り出す事です。近年そうした成果を見ることができるようになりました。2000年から東京都美術館において、2007年から国立新美術館における開催となりました。
また、心身身体障害者及び高齢者の生甲斐に寄与するための福祉展、書芸術の国際的普及のための海外展、後進育成のために大学生にも門戸を開き、同時開催しております。
 
大いなる自信を持って、数多くの『新たなる表現者』を発見し育て、そして書壇デビューに心血を注いでいこうとしています。優れた作品には内閣総理大臣賞を始め、大臣賞がどなたにも授与されるようにしています。
それは招待会員と、それ以外の会員及び公募の上位者とを一緒にし、著名評論家による外部審査方式にて、公平に審査すると言うシステムです。これにより、公募で初めて出品されても、大臣賞の受賞が可能となるのです。会員及び公募は選抜した当番審査員によって審査を行います。
『会員』は招待会員、委嘱会員、審査会員、会員の四階級に区分し成績による得点により昇格します。『会員』の出品点数は無制限で、実験的作品をいくらでも出品できます。
又、2009年度は公募の中から”超大作の出品料無料企画”・2010年度は”全紙1/2サイズ(70×70cm)の出品料を通常の半額にし、上位3作品には出品料・借枠代無料”を企画しました。毎年、様々な企画を用意していきたいと考えております。
 
独り善がりでよいのです。 例え客観性がなくても、そのような作品から明日の『書』が誕生すると確信しているのです。しかしながら本展は伝統的作品を否定はしていません。伝統的作品には伝統ならではの深さがあるからです。伝統と革新を織り交ぜ、互いに理解しあって現代に生きた『書』の表現に命を懸けているのです。本展はそんな公募展として書壇に貢献できればと念じています。